疫病のために我々が在宅を強いられている中、Twitterではあらゆるハッシュタグが作られてそれについてツイートをしシェアをすることで退屈を凌いでいる。
タイトルにいただいている #30DaySongChallengeクラシック版 もその一つである。わたしは一つのツイートでは収まりきれないことをブログに書こうと思って、こうして記事にしている。ブログ記事を書く口実にもなっていてお得だ。
さて、今日は「今まで一番聞いた曲」というお題である。コンサートや音源などメディア別、更にはジャンル別に書いていきたい。
メディア別、今まで聞いた曲
コンサートはメディアかどうか…これについてはここでは詳しくは書かないけれども、情報の伝達手段としては十分に機能するので演奏会をメディアとして扱うことにした。
コンサートで一番聞いた曲
シンフォニーコンサートでは
大植英次/大阪フィルハーモニー交響楽団のつくば公演で初めてこの曲を聞いてから関東を離れる2016年後半まで、マーラー:交響曲第6番 イ短調 が取り上げられる都内でのコンサートには大体行けたと思う。その数10公演。
最も聞きたかったダニエル・ハーディング/新日本フィルハーモニー交響楽団によるものは、当時睡眠障害が酷く、あるコンサートで船を漕いでしまい後ろの席に座っていた方から楽章間に注意されてからしばらく現場通いから遠ざかっていた頃に開催されていた。皆さん、睡眠はちゃんと取るようにしてね。
それはともかく、一番良かった公演はなんだっただろう。チョン・ミョンフン/東京フィルハーモニー交響楽団による2015年2月の定期演奏会だったと思う。精密か情感をくすぐるかというと後者のタイプで、歌や彫りの深さで心を刳り、わしづかみにされた。
こう書くと単純な感想ではある。仕方がない、生演奏の印象は経年劣化していくものだ。
室内楽や声楽のコンサートでは
シンフォニーコンサートほど行けてはいないものの、ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲演奏会には結構行けたと思う。ギドン・クレーメルとクリスチャン・ツィメルマンという組み合わせではツィメルマンのきめ細やかで崩れないピアノが出色だったし、アンネ=ゾフィー・ムターとランバート・オーキスは弱音に最大限に気を配った丁寧な表現に唸らされた。
音源で一番聞いた曲
管弦楽曲
これがよくわからない。Twilogに登録してると、自分のツイートを検索する時に取得漏れがなく便利で、「交響曲 #nowplaying」で検索して一つづつ数えれば何を一番聞いているかわかると思った。
検索結果を見たら、その甘い思いつきは打ち砕かれた。多すぎるのだ。#nowplayingだけでもこの記事を書いている時点で約4480件ある。数えていたら日付を超えて、この記事を今日のうちに上げることができなくなる。
…大体でいいよね?いいよありがとう。
自分の中で流行りはあるものの、困ったらこの曲というのはやはりあって、それはロベルト・シューマン:交響曲第2番 ハ長調 作品61である。このブログの最初の記事で書いたように、わたしのハンドルネームの由来である。
最初に聞いたのはバーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるものだったが、他のものを聞くうちに表現や技術の丁寧なものに惹かれるようになった。今ではクーベリック/バイエルン放送交響楽団による録音を多く聞いている。
室内楽曲編
これも検索結果を数えていたらきりがないが、間違いなく聞いているものがあるのでそれを上げる
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲録音を集めていて、この記事を書いている時点で106種手元にある。
王道を行くグリュミオー/シェベック、弱音にこだわったムター/オーキス、テンポを遅くした耽美的なクレーメル/アファナシエフ…などなどいい演奏はたくさんある。
なかでも、バイエルン放送交響楽団や紀尾井ホール室内管弦楽団のコンサートマスターを務めるアントン・バラホフスキーがウィリアム・グラント・ナボレと組んでの録音が音色や情感のバランスが良い。唯一の欠点は入手しにくいことだ。Twitterでクラシック音楽で繋がっている方にその存在や海外の中古市場へのアクセス方法を教えていただいてやっと手に入れたものである。これをおいそれとお勧めするのは人でなしというものだろう。上記の演奏、その中でもグリュミオーによるものを聞くといいだろう。