通っていたオーケストラ部があり、そこでヴァイオリンを始めた。
数ヶ月経った頃だったか…オケでできた友人には首席打楽器奏者(といっても打楽器は1人だったけどね。以降ティンパニ君)やヴィオラ弾きと、クラシック音楽好きが2人いた。
そのうちティンパニ君に「クラシック音楽でおすすめのものがあれば教えて」とお願い。
わたしのそれまでの経験といえば、中学生の頃、地元のホールにイ・ムジチ合奏団が来てバッハやヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲を弾くコンサートがあってそれを聞きにいったり、音楽の授業でL.v.ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品56(日本では「運命」って呼ばれている曲だ)第1楽章の第1主題とその展開をクイズにしたものに全問正解して先生から「schumannianは耳が良いな!」と褒められた程度のものだった。音楽史の知識などほぼない。
ティンパニ君「いいのがあるよ」
出てきた音源はこれだった。
「出だしはファゴットなんだけどこの楽器じゃかなり高い音域で、その後にリズムが云々」この曲の特徴をひとしきり聞いて、帰宅してラジカセで聞いたわけだ。
ストラヴィンスキー - バレエ《春の祭典》 ブーレーズ クリーヴランド管 1991
…
クラシック音楽、すげえな!
「指揮者のブーレーズ、作曲家でもあって自作の録音もしてるんだ。これ。」
Pierre Boulez, ...explosante-fixe... - Ensemble intercontemporain - Matthias Pintscher
(↑CDとこの映像とは別の演奏家ね)
…
クラシック音楽って、刺激的だな…
しばらくはティンパニ君から借りたCDや定期演奏会で演奏する曲を聞いたりして過ごした。
最初に出会ったものはコンテンポラリーであったものの、今から思えば、わたしにとってのクラシック音楽は、最初に抱いた印象である「刺激的なもの」であるに間違いはない。
その後、高校生のときにマーラーと出会って交響曲第10番 嬰ヘ長調第1楽章