答えが限られているお題に思えるが、探すと割とあった。
水にまつわる曲
ピアノ曲
モーリス・ラヴェルには「水の戯れ」とストレートにそういう題のものがあったり、「夜のガスパール」の第1曲「オンディーヌ」は水の精霊を指すし、「鏡」の第3曲は「海原の小舟」という題を持つ。
ラヴェルの楽曲についで有名なものといえば、フランツ・リスト:「巡礼の年」第3年S.163の第4曲 エステ荘の噴水 であろう。
管弦楽
レスピーギは、リュートのための古風なアリアと舞曲を第1番から第3番まではたまに聞くものの、ローマ3部作はあまり聞いていないので特に語ることがないが、この機会に聞いてみたいと思う。
ロベルト・シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 作品97
この曲には「ライン」という名前がつけられてはいるがシューマン自身がつけたものではない。それではあるが、第1楽章は「父なる川」のような雄大さを湛えている印象を受ける。
オペラ
リヒャルト・ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
「ラインの黄金」 も水にまつわる曲ではあるが、わたしは「神々の黄昏」を特に推したい。序幕から第1幕への間奏曲となる「ジークフリートのラインへの旅」は、てっきりこの記事を書くまでジークフリートが川下りをする様子を描写するものだと思っていた。正確には意気揚々と新たな冒険に出ている様子を描いているようだ。
第1幕から物語はライン河畔で進行している。第3幕では、ジークフリートがラインの乙女から指環の返還を求められるが断るシーンがあるし、なんといっても「ブリュンヒルデの自己犠牲」ではブリュンヒルデが飛び込んだ薪の山から天上界まで火が上り、ライン川は氾濫して洪水が地を飲む。