未聴音源はわたしも多く抱えていて、ドイツ・グラモフォンから出ているブラームス:作品全集もその中の一つである。特に声楽曲に未聴のものが多い。
ピアノ小品も室内楽も良作ばかりなのだから声楽曲もいいものばかりに違いがなかろうに、勿体ない。機会を設けて聞かねば。帰省したときに自室のオーディオで元旦から聞き始めるのはどうだろう?と思いついたわけだ。
声楽曲はもちろんこのボックスセットから。
ドイツ・グラモフォンから発売された、あらゆる奏者や歌手によって演奏された交響曲・管弦楽曲・室内楽・ピアノ曲・オルガン曲・独唱曲・重唱曲・合唱曲といった作品番号のついた全作品と一部の作品番号がつけられてないもので主要なものを収録したセットである。すべての演奏や録音が優れているかどうかはともかく、持っていて損はない一品であろう。
交響曲・管弦楽曲・協奏曲・室内楽曲・器楽曲の多くは別のCD・配信音源を使うことにした。
交響曲はこちら。
管弦楽は、2曲のセレナードを全集から、他オリジナル3曲は
から。シェーンベルクが編曲したピアノ四重奏曲第1番の管弦楽版もちゃんと聞く(編曲ものは元曲を聞いたあとに視聴するという方針)。
さて、協奏曲。二重協奏曲を除いては、指揮と管弦楽はクリスティアン・ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデンによる録音をとろうと思う。ヴァイオリンはリサ・バティアシュヴィリ、ピアノはマウリツィオ・ポリーニによるもので。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/クララ・シューマン:3つのロマンス
- アーティスト:ティーレマン(クリスティアン),アリス=紗良・オット バティアシュヴィリ(リサ)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2013/01/23
- メディア: CD
二重奏曲は全集から、ヴァイオリン:アンネ・ゾフィー・ムター、チェロ:アントニオ・メネセス、指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
を基本に、クラリネットとピアノのためのソナタのヴァイオリン編曲版を、ヴァイオリン:ウルフ・ヴァーリン、ピアノ:ローランド・ペンティネンで
同曲のヴィオラ版は全集からのもので。
器楽曲、ピアノソナタ第1番と初中期ピアノ小品はユリウス・カッチェン(第2ピアノ:ジャン・マルティノン)によるピアノ曲全集
ピアノソナタ第2・3番はクラウディオ・アラウの録音集
変奏曲はすべてペーター・レーゼルによるピアノ曲全集(紹介作品はBerlinClassicsからリリースされているピアノ独奏曲録音を収録したもの)
作品116から作品119までの小品集はニコラ・アンゲリッシュによるもの(画像はWarnerClassicsからリリースされているピアノ独奏曲・協奏曲・室内楽曲を収録したもの)を聞いていく。
Nicholas Angelich - Brahms : Piano Concertos / Piano Warks / Chamber Music
- アーティスト:J. Brahms
- 出版社/メーカー: Warner Classics
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: CD
ピアノ4手・2台ピアノのための作品は、ピアノ五重奏曲の元のアイデアだった2台のピアノのためのソナタの演奏はヴァレリー・アファナシエフとヴァジム・スハーノフによるもの
その他4手・2代のピアノのための作品とオルガン曲は全集から。
さて、何日かかるだろう。聴き通すのが目的で、1曲1曲を吟味するのは二の次となるが、声楽曲、特に独唱・重唱曲は聞いているうちにお気に入りのものが見つかるかもしれない。
曲の解説などは、吉田秀和 著、歌崎和彦 編『ブラームスの音楽と生涯』音楽之友社,2000年
を基本とし、演奏時間が長い曲で譜例などを確認する余裕のある場合は『ブラームス 作曲家別名曲解説ライブラリー7』
を参照していきたい。